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氷菓(アニメ)第1話『伝統ある古典部の再生』【ネタバレ&感想】

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伝統ある古典部の再生:Aパート

省エネ主義者、折木奉太郎

高校生活と言えばバラ色。バラ色と言えば高校生活。
省エネ主義を掲げる主人公、折木奉太郎は疑問を持っていた。
勉学、スポーツ、遊び、色恋沙汰など、それらの要素がバラ色として扱われている高校生活。
しかしそんなバラ色の高校生活が存在するなか、全ての高校生がそれを望んでいるわけではない。

勉学、スポーツ、遊び、色恋沙汰。そう言ったものに関わらず興味を持たない灰色の高校生活を望む人間もいるはずだ。

この春に高校生となった奉太郎は友人の福部里志と放課後の教室で、奉太郎の考え方を話題として語り合っていた。
高校生活に対する考え方に付け加え奉太郎は「でも、灰色はそれはそれで寂しい生き方かもな」と語る。
里志は思わず「奉太郎に自虐趣味があったとはね」と吹き出す。

そう、折木奉太郎と言う人間は、勉強スポーツ色恋沙汰と全てに後ろ向きであり、まさに灰色の高校生活に片足を突っ込んでいる。
今の状況を見て里志は自虐だと感想を述べた。

しかし奉太郎は「別に後ろ向きなわけじゃない」と自虐を否定。
それに対し里志はすかさず「省エネなんだよね」とフォローする。

面倒な事、エネルギーを浪費するようなことに興味を持たない。そんな生き方をしている折木奉太郎のモットーとは、
「やらなくてもいいことはやらない。やらなければいけないことなら手短に」

高校生活と折木奉太郎のモットーの定義からスタートするアニメ『氷菓』
日常ミステリーと銘打たれたこの作品はどのような面白さあるアニメなのでしょうか?
文字だけで伝わるように書いていこうと思います。

古典部へ入部

奉太郎たちが通う神山高校は部活動が盛んなことで有名である。

そんな場所で何の部活にも所属していない奉太郎を見た里志は、部活に入っていない奉太郎は結果的には灰色だと告げる。
しかしそこで奉太郎が取り出したのは一枚の紙、入部届であった。

なんと奉太郎は古典部への入部を希望していた。
驚く里志に奉太郎は入部の理由を見せる。
それは旅に出ている奉太郎の姉からの手紙。内容を読むと、
伝統ある神山高校古典部が部員減少により存続の危機らしい古典部から入部しろ、という何とも自分勝手なものだった。
合気道と逮捕術を得意とする姉に奉太郎は逆らえないため古典部への入部届を書いたというのが事の経緯であった。

千反田えるとの出会い

里志と別れた奉太郎は古典部部室のある地学準備室へと向かう。
鍵を使いドアを開けて中に入るとそこには一人の女生徒が。

「こんにちは。あなたって古典部だったんですか?」

目の前の女性徒にそう言われるも奉太郎は初対面だと認識している様子。
女生徒は自分のことを千反田えると名乗り、再度「知りませんか?」と確認してくるもやはりピンと来ていない奉太郎。

奉太郎は少し考え込み、閃く。

「もしかして音楽の授業で一緒だったか?」質問する奉太郎に千反田は「はい」と答える。

どうやら千反田は入学してまだ一度だけしか受けていない選択科目の音楽で一緒のクラスになっていた奉太郎を目撃して知ったとのこと。
一度しか顔を合わせていないどころか、まだ一度も会話を交えたことのない人間を記憶する。千反田のその凄まじい記憶力に驚く奉太郎だったが、話を変えて「何故、千反田さんはこの部屋に?」と訊ねる。

千反田は、古典部に入ったので挨拶にきたと語る。
またも驚く奉太郎。「何で古典部に?」と質問すると「一身上の都合です」と千反田は答える。

そこで奉太郎は古典部に他の生徒が入るのならば、自分が入部しなくても廃部しないで済むと安心し、入部届を隠してそのまま帰ろうと千反田に背を向ける。

ミステリー発生!

「戸締りを頼む」と奉太郎が古典部の部屋をあとにしようとしたところ、鍵を持っていないので戸締りできないことを伝える千反田。
ああそうか、と奉太郎はポケットから取り出した鍵を千反田に渡す。

「どうして折木さんがそれを持っているですか?」と疑問に思っている千反田に、
「どうしてって、鍵がなければロックされた教室には入れないだろう」と奉太郎は自分がこの教室に入った方法を思い出している。

そこで奉太郎は一つの疑問を浮かべる。

「そう言えば千反田さんはなんでこの部屋に入れたんだ?」
その問いに千反田は「鍵がかかってなかったからです」と答える。

「俺が来た時は閉まっていたけど……」奉太郎がそう呟くと、千反田は目を光らせて奉太郎の方に詰め寄り、
「ということは私は閉じ込められていた、ということですね!」と好奇心旺盛に。

そこで部屋の会話を盗み聞きしていた里志が現れる。
「不思議だ」と、奉太郎と千反田のこれまでの経緯に感想を述べる里志。
しかし奉太郎は興味を持てずそのまま二人を残し帰ろうとする。

そんな奉太郎を勢いよく引き止めたのは千反田だった。
千反田は奉太郎の手を握り、

「私、気になります!」と声を張る。自分がなぜ閉じ込められていたのか?そうでなければなぜ鍵を持たずにこの部屋に入れたのか?
「ぜひ、折木さんも考えてください!」と協力を仰ぐ千反田。

そうして集まった3人で千反田が部屋に閉じ込められていたという謎を考えることになった。
奉太郎は千反田にこの部屋にいつ来たのか、この部屋で何か気づいたことはないかと訊ねる。

耳の良い千反田は下の階でさっきから物音がしていること気づいた。
それを聞いた奉太郎は閃く。「ちょうど下の階で再現されているだろう」と言い、古典部部室を後にして階を降りる。

下の階ではマスターキーを使い各教室に入り、蛍光灯をチェックしている工務員がいた。
どうやら千反田はその工務員の作業の合間に古典部部室に入り、気づかれることなく鍵が閉められたらしく、それが閉じ込められた謎の真相だった。

「よく気づきましたね!」と喜び褒める千反田に、照れた奉太郎は「まあ、室内にいながらどうして千反田さんがロックの音に気づけなかったのかは俺にもわからんがね」と返答。
それに対して千反田は、古典部部室の窓から見下ろせる古い建物を見ていたからだと理由を説明した。

古典部入部!

謎が解け帰途につく3人。
そこで千反田に改めて挨拶されると、それに便乗した里志によって奉太郎の入部届の存在をバラされ、なし崩し的に千反田のいる古典部へ入部することに。
里志も古典部へと誘われ3人は古典部として活動していくことになる。

伝統ある古典部の再生:Bパート

放課後、奉太郎と里志は教室に居残っていた。
今日が提出日の作文を家に忘れたため奉太郎はもう一度作文を書き上げている。
里志はそれに付き合いながら、与太話として神山高校の七不思議の一つを饒舌に話す。

神山高校七不思議

とある女生徒が特別棟の4階に行った際、音楽室から流れてくる月光の音楽を耳にした。
不思議に思ったその女生徒はその音色につられ音楽室に入る。するとたちどころに月光の音楽も止まった。
カーテンが閉めきられた暗い部屋の中、周囲を見渡すがそこにはピアノはあってもピアニストがいない。
そこで不意に女生徒は目撃する。
髪を乱しながら力なく床から這い上がる不気味な女生徒とこちらを見る血走った目を。
神山高校にはかつて志半ばで死んでしまったピアノ部員の霊が……!

里志の噂話を遮り奉太郎は食い気味に「いたのか?」と聞く。
「さあ?」とおどけて見せる里志。
しかし噂話とは言っても実際に乱れ髪のお化けを見た生徒がいたという。
七不思議の一つを楽しそうに語る里志を見て奉太郎は閃く。

女郎蜘蛛の会

しばらくして千反田が二人を探しに教室に入ってきた。
開口一番、千反田は奉太郎に乱れ髪のお化けの噂話をしようとするが
奉太郎はそれを遮り、逆に秘密クラブ勧誘メモの噂話をする。

総務委員会にも所属している里志が先輩から聞いたという話。
神山高校は部活動が盛んなためその数も多く、勧誘ポスターも必然的に多くなる。
学校にある掲示板に所狭しと貼られたポスターやメモの中には無許可なもがあることも。総務委員会ではそれを剥がして回る役目があるという。
しかし、毎年にたった一枚だけ、どこの部活が貼ったものかがわからない勧誘メモが発見されるらしく、そこにはただ集合場所と日時が記されているのみ。

どうやら総務委員会が認知していない秘密のクラブが神山高校に存在し密かに部員の募集をかけている、ということらしい。
その秘密クラブの名前は、"女郎蜘蛛の会"

ミステリー発生!

里志の話を聞いた千反田は目を光らせ「私、気になります!」と興味を示した様子。
ちょうど作文を終わらせた奉太郎はこれからそのメモを探しに行くと告げる。

校内に30箇所はあるという掲示板を闇雲に探すのではなく、そのうちの一つの掲示板に的を絞る奉太郎。
そこは新入生が一番最初に目にするという場所のため勧誘ポスター、メモ類がびっしりと貼られていた。
そして体よく、奉太郎はその女郎蜘蛛の会の勧誘メモを一枚のポスターの裏側に見つける。

「あったぞ」という声に千反田と里志もポスターの裏側を覗き込む。

「もっと人気のない場所に隠すかと思ったのに」と漏らす千反田。
「それは一年生の発想だ。不慣れな奴ほど奇を衒う」と奉太郎が否定する。

秘密クラブにするくらいだから堂々と裏をかいてくると読んだと説明する奉太郎だが、
その理由を受けて千反田は訝しげに言う「確かに。でも不思議です。そう言われるとあるのが当然という気がして、なぜか驚きがありません」

総務委員会の許可印がない、という事で里志が勧誘メモを剥がすことで噂も証明された。

千反田に対する保留

千反田と別れた奉太郎と里志は帰り道で話をしている。

「不思議を持って不思議を制す。お見事だったよ奉太郎」と里志が言う。
実は女郎蜘蛛の会勧誘メモの噂は奉太郎が発案し里志と協同して仕組んだものだった。

奉太郎は作文を書いているとき千反田が来そうな予感がした、だから面倒臭い音楽室の噂に付き合わされないために、新たに噂をでっち上げた。

奉太郎はそうまでしてピアノの七不思議から千反田を遠ざけたかった。
「音楽室は遠いからな」と呟く奉太郎に志里は「不慣れな奴ほど奇を衒う。千反田さんがいるっていう状況にまだ全然慣れてない」と評する。

千反田が来た時、なぜ噂を知らないと言わなかったのか?
奉太郎から千反田に、里志から奉太郎に対して言い放たれた「不慣れな奴ほど奇を衒う」という言葉。
今回の一件に関して千反田に対する奉太郎がまさしくそれだった。

わざわざ嘘の話をでっち上げて千反田の関心をそこに誘導した事。

里志は奉太郎に対し「千反田さんを拒絶したつもりかもしれない、でもね」と語りかける。
「拒絶したかったわけじゃない!」と否定する奉太郎。「もちろんそうさ」と里志。

「あれは現状に対するただの保留だね」という里志の見解に奉太郎は自分の中の胸のつっかえが取れたように目を見開く。
「そうか、保留か」

「ところで音楽室の件は、どういう事だったんだと思う?」里志が話を変える。
奉太郎は考え込む事なく、答える。
その幽霊部員は目が血走っていた、寝起きのように。多分それは充血。
眠いから部屋を暗くして寝ていた。
月光の音楽は校門が閉まる18時前に目覚ましとして設定してもの。
「そんなとこだろう」と語る奉太郎。

音楽室に行けばプレーヤーにその設定が残っているだろうから、行けば事実確認ができる。
だが音楽室は遠い。遠いから面倒臭い。省エネ主義の奉太郎はそれを避けたかったのだ。

そのことで里志は意外とこの件が高くつくかもしれないと語る。
今回音楽室に素直に向かっていた方が、あとあと面倒にならなかったかもしれないと。

おそらく、この一件で千反田にとっては奉太郎の謎に対する立ち回りが確かなものとなり、頼られるようになったきっかけなのでしょう。
その後の回では多くの謎を千反田は奉太郎に持ちかけることになります。

感想

京都アニメーションの中でも特に人気の高い作品『氷菓』
原作米澤穂信の古典部シリーズを見事にアニメ化しています。
作画のブレの無さもさることながら、背景美術、撮影、演出、脚本、劇伴とどれをとっても綺麗に仕上がっており素晴らしいです。
文章だけに書き起こすと伝わりませんが、映像として見たときに気づく事のできる伏線もあり、スキのないつくり。

いやいやながらも古典部へと入部した折木奉太郎の成長と、千反田えるの抱える悩みなど伏線を残しながらもシリアスになりすぎない、高校生の日常的な面とちょっとした謎の解決が見られて面白いです。

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*氷菓(アニメ)第1話のネタバレ&感想をみる

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