映画『イニシエーション・ラブ』を観ました!
小説家・乾くるみ氏が原作の恋愛小説をもとにした。2015年5月に公開された恋愛映画です。
ヒロインは元AKB48の絶対的エースだった前田敦子さん。前田敦子さんと言えば、『もしドラ』こと『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』の映画でも主役を演じていましたよね。もしドラは映画館でしっかり観ましたが、当時のあっちゃんの演技は正直びみょ~・・・ イニシエーション・ラブもあっちゃんの演技には期待しないで(失礼)、ストーリーを楽しもう。そんな風に思いながら観はじめたのですが・・・
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映画『イニシエーション・ラブ』のあらすじ紹介
この映画は『Side-A』と『Side-B』の2つのパートから構成されています。
Side-A
舞台は1980年代後半の静岡。
見た目からして、ちょっとオタクっぽい大学生の鈴木が、誘われた合コンで知り合ったマユに一目ぼれしたところから始まります。
鈴木はマユの影響を受けて、少しずつ変わっていきます。髪型を変えたり、おしゃれをしたり。マユの方もそんな鈴木にまんざらではなさそう。そしてマユは鈴木にダイエットをすることを勧めるのです。
Side-B
ダイエットに成功した鈴木は、地元で就職したものの東京本社へと転勤になり遠距離恋愛スタート。最初のころは、足しげく静岡までマユに会いに行っていたのですが、鈴木は会社の同僚のミヤコと恋愛関係になります。結局、鈴木はマユとは別れてミヤコと付き合い始めたのです。
イニシエーション・ラブのネタバレ感想
この映画を普通に観ると
"鈴木という男は、初めてできた彼女のマユを捨てて、同僚のミヤコに浮気した"
っていう、よくある恋愛映画にしかならないし、私もそのつもりで見ていました。
でも、話の中でどうもひっかかる所がポロポロと出てくるんですよね。
「あれ、鈴木って数学科じゃなかったっけ?いつから物理学科になったんだ・・・」
とか。
「鈴木の名前ってタツヤだっけ、あれ、ユウキじゃなかった?」
とか、なんか妙だな、どういうことだろうと。
勘のいい人ならすぐに気づくトリックだと思うのですが、結局、私は映画ラストの回想シーンまでこの違和感の正体がわかりませんでした。
ちなみに、この映画のコピーには
『最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回観る。』
なんて事が書かれているんです。映画を観る前まで「どういうこと?」って思っていたんですけど、オチがわかってしまうと、
「そういういうことか!」
って感じで腑に落ちます。
それが映画のラストである、Side-Bのクライマックスであるクリスマス・イブのシーン。
これまで同一人物だと思われていたSide-AとSide-Bの鈴木が実はまったく違う2人の人物だったことが判明します。とあるホテルの前ではちあわせをするのです。
映画を観ている人たちを「えっ!」と思わせるこのシーン。そして「これからネタバレしますよ!」と言わんばかりの、これまでの鈴木とマユの間に起きたイベントの回想シーンが流れます。
回想シーンで判明するこの映画のトリック(ネタバレ)を軽く説明します。この映画のポイントは2つです。
- ポイント1:Side-Aの鈴木とSide-Bの鈴木はまったくの別人
- ポイント2:Side-AとSide-Bで発生しているイベントは、ほぼ同時並行
つまり、マユはSide-AとSide-Bで登場する2人の鈴木と二股をかけていた、というのがこの映画のからくりだったのです。
前田敦子さんの演技はすごい!
ヒロインを演じた前田敦子さんの演技がとにかくハマってました。Side-Aでは頼りのない鈴木を可愛くサポートするマユを演じ、Side-Bではしっかりしてる鈴木に頼りまくる、かよわい女の子とちゃんと演じ分けていました。
Side-Bでの鈴木を演じた松田翔太さんとの濃厚なラブシーンも、ファンの人にはちょっと衝撃かもしれませんが、見所の一つです。
まとめ
イニシエーション・ラブのトリックには本当にやられました。
ラストの回想シーン。これは本当によくできていたと思います。本作のような、ラストでのどんでん返しものって、1回観ただけではわからない事が多く、結局「わからないからもう1度観よう」ってなってしまうのですよね。
でも本作の「必ず2回観る」は、あちこちに張り巡らされた伏線の回収を楽しみながら観ることができる2回目になるでしょう。私はこの映画はHuluで配信されているものを観たので、これから2回目を観て楽しむことにします!
*映画『イニシエーションラブ』を見るならHulu!2週間トライアルキャンペーン中!公式サイトはコチラ!紹介している作品は、2018年8月3日時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はHulu公式HPにてご確認ください。